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生温い話ばかりです…
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2012.02.16,Thu

※去年末に出した愛玩の続きのつもりでしたが、時間なくて短くしてしまったのでそれっぽい描写かなくなってただのえろ小咄になっています。



 四つん這いになって、真田は口と舌で幸村を愛撫していた。
 喉奥まで咥え込んで、唾液を塗り付け音を立ててしゃぶり吸い込むと苦みと酸味が一緒になって飲み込まれていく。
 甘い幸村の声が頭上から降ってくる。
「ふ…上手くなったよ、さなだ」
 上目遣いに見上げると、目を細めこちらを見下ろす幸村が見えた。上気したように頬は赤く、形のいい唇は紅でも塗ったように赤い。口の端を拭った舌の赤さに、真田はそっと背を粟立てた。
 強烈な色香にあてられて、目眩を起こしそうだった。四肢を付いている体勢でなければ支えるのも難しい。幸村がその口から真田と呼ぶだけで、鼓動は跳ね上がった。
 幸村を口に含んだまま喉を上下させようとして、上手くいかず幸村に歯が当たってしまう。裏筋を掠めた感触と同時に、幸村が小さくうめく。しまったと思ったときにはもう遅い。
「…っ」
「ふ、ぅうあっ」
 すまないと慌てて真田は声を上げたつもりだった。けれど幸村でいっぱいになっている口からはまともな声は出てこない。くぐもって間が抜けた声は真田の耳にもなんといっているか分からなかった。当然幸村にも伝わるはずがない。
 直後に真田の脚の付け根が踏み付けられて、それは確かに裏付けられた。後悔しても遅い。
「っあ、ふぁは…っ!」
「ぐちょぐちょじゃないか、いやらしいなあ」
「あああ!」
 もう用をなさなくなった下着の上から、幸村が強く踵を押し付けてくる。痛みはそのまま同じだけ強い快感になって、真田の背を駆け上がり突き抜けた。
 滲む感覚がある。いちばん気付かれたくないとと思う幸村が、けれど小さく声を跳ね上げた。
「へえ。きもちいいんだ? 踏みつけられてなんて、お前は本当にかわいいね」
「あ、ふ、ふまない…っ」
「ちゃんとくわえて」
 咄嗟に顔を上げ謝罪した真田の首の後ろへ幸村の手がかかり、ぐいと強引に引き戻される。喉奥を突かれた形になって再びくぐもった悲鳴が真田の口から溢れるが、幸村が気に留める様子はなかった。
 幸村の不興を買いたくない真田も、すぐに幸村へ舌を絡めしゃぶり音を立てることに集中した。真田はただ、幸村に気持ち良くなってもらいたいだけなのだ。
 今の真田にできることは、それしかない。
「そうそう。いいよ、真田」
「ぅん、ぐ、あふ」
「さなだ…っ」
 引き寄せられたときのまま、後頭部にかかった幸村の指が真田の襟足で遊ぶ。やわらかな感触も真田にはたまらなかった。
「ん…うまくできたら、ご褒美をあげるよ…っ」
 熱い甘い息を漏らしながら幸村が言う。真田が本当にほしいものを、幸村はよく知っていた。
 口の中へ、幸村が熱を吐き出すのはその直後だった。


>>褌の日のつもりで書いていたので、真田の下着は褌です。

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